先日大雨の中、奈良の室生山上公園芸術の森に行く。
室生寺に向かう一本道路の少し手前、山深い森の中にポカンと空間が生まれ視野が広がる。
ザァーザァーと雨が降る中、緑が濛々と白い息を吐いていて、そこに佇むは私と友人の二人だけ。
わざわざ雨の日に、ここに訪れる人はいないのだろうけど(台風も近づいてたし)なんて贅沢な
美術鑑賞なのだろう!
雨に濡れたイスラエルの作家 ダニ・カラヴァンの壮大な造形作品は
何とも神々しく、奈良なのか?日本なのか?ここはどこなのか?と頭がぐるんぐるんとして
違和感なく異空間に入ってしまうのでした。
苔が水を吸って、動き出しそうなぐらい。
管理センターのおじさんが、この公園について熱く語ってくれて森の中に苔の上を歩いてるような
モフモフの小径を教えてくれたので、帰り道はまた違った場所に来たようでした。
ツイッターで毎日、公園の写真をアップされてるらしいです。
ここですっかりハイテンションとなった私達は、この後ギャラリー夢雲へ江崎満さんの個展、
「江崎満の宇宙展」に行くのですが、森の中のお伽噺みたいなギャラリーの中で
スゴイ生命力ある作品と過ごしました。6月30日までですが、是非是非お薦めです。
頭はぐるんぐるん、身体は心地よく疲れ、心はふわり。五感に貴重な一日でした。